携帯電話と電磁波
携帯電話と電磁波について
携帯電話の電磁波は大丈夫? 欧米諸国の対策は?
携帯電話に使われる電波は、800メガヘルツ〜2.1ギガヘルツの超短波やマイクロ波ですが、目や脳という人体に限りなく近い位置で使用されることから、その危険性が研究の対象となってきました。
1990年代、イギリス・タイサイド大学の研究グループが政府の委託で携帯電話による電磁波の研究に着手し、「予防措置を取るべき」と警告。それを受けて、イギリス政府が「16才以下の子どもには、携帯電話の使用を控えさせるように」と発表しました。
以来、欧米諸国では、裁判訴訟や、携帯電話の電磁波に関するさまざまな規制が始まっています。近いうちに、携帯電話機製造メーカーへの集団訴訟が本格化するものと見られており、すでに2000年8月、アメリカの著名医師が872億円の訴訟を起こしています。
残念ながら、日本では、科学的な証明がないということで、政府は規制見直しなどに動いていません。
では、携帯電話をどう使えばいい?
以下のような対策方法が考えられます。
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- 携帯電話は耳から3センチ離す
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電磁波の影響は距離の二乗に反比例します。耳から離せば離すほど良いわけです。聞こえにくくなる限度の3センチほど離せばいいでしょう。
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- 携帯電話のアンテナを伸ばす
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携帯電話のアンテナを伸ばせば電磁波を拡散できます。中には、アンテナを伸ばすと10分の1も電磁波が抑えられるという機種もあります。
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- PHSを使う
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PHSの電波は、他の携帯電話の10分の1程度です。
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- 子どもには携帯電話を使わせない
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脳細胞への悪影響が考えられるので、10年20年後を考えて、使用を控えさせましょう。
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- イヤホンマイクを使う
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イヤホンマイクを使えば、電磁波を頭部に直接浴びることなく、安心して通話することができます。
また、総務省のガイドラインでは、携帯電話などの高周波についてはペースメーカーとの干渉距離(問題と考えられる距離)を3センチと定めています。
携帯電話のSAR値(比吸収率)
携帯電話には、国内で2002年6月から施行された基準値があります。
このSAR値というのは、電磁波そのものの強さを表すのに対して、電磁波のエネルギーがどれくらい人体に吸収されるかということを示す値です。具体的には、2W/kgという数値以下であれば、問題ないというものです。
各通信業者のSAR値が公開されていますのでご覧ください。
NTTドコモ http://www.nttdocomo.co.jp/product/related/sar/
KDDI au http://www.au.kddi.com/seihin/support/sar/index.html
SoftBank http://mb.softbank.jp/mb/support/3G/product/sar/
「オールアース時代がやってくる」の著者 土田直樹氏(株式会社レジナ 代表取締役)が、市販の電磁波測定器ではわかりにくかったほんとうの電磁波の実態をお調べします。
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