IH調理器と電磁波

IHクッキングヒーターと電磁波について

IH調理器は距離をおいて使用

据付型(ビルトインタイプ)の200V定格電圧のタイプについて、実際に電磁波の数値を測定してみると、スイッチオフの状態では「電場」「磁場」も発生していません。

もちろん、実際調理を始めると「磁場」が発生しますが、影響すると想定される距離を考えてみると約15cmくらいまでで、それ以上になるとほとんど問題ない数値まで減衰していきます。

このIHクッキングヒーターというのは、電磁誘導により熱エネルギーに変える機器ですから、ガスを使わないメリットがある代償に、電磁波の発生を防ぐことはできません。できるだけ、距離をおくことと調理時間を考えながら使用することで、大半は解決できると考えています。

IHクッキングヒーターと電磁波(磁場)


IHクッキングヒーターと電磁波(電場)


据付型(ビルトインタイプ)IHクッキングヒーターはアース処理されている。

据付型(ビルトインタイプ)の場合、電源は200Vです。この場合国内では200V電源3ピンプラグで繋がれ、アース処理されているので、「電場」は発生しません。
※内線規程が改訂され、200Vはアースをとることが義務付けすることに変更されました。

内線規程改訂(PDF)


IHクッキングヒーターは配置に注意

IHクッキングヒーターの磁場の発生が低減され、安全に使用できることはとても嬉しいことですが、側面や背面は未だ磁場が強く発生しているのも事実です。

アイランドキッチンやカウンターキッチンなどにIHクッキングヒーターを備え付けている場合は、背面のレイアウトに注意をしないと、例えば、カウンターで勉強をするお子さんがいつの間にか被爆していたということになりかねません。IHクッキングヒーターをご使用の方、これから購入される方は、レイアウトについても考えていただければ、より安全にご使用できると思います。

IHクッキングヒーターの裏側と電磁波


エルマクリーンでは対策がとれない家電製品の対処方

対策の取れないものの場合

エルマクリーンで、電磁波の電場(電界)対策がとれないということだけではなく、具体的なシールド技術でも難しいものがあります。

それは、IHクッキングヒーターをはじめ、ラジエントヒータードライヤーなど、主に熱器具になります。そのほとんどは、電磁波そのものを熱エネルギーに変換しているものなので、発生量を抑えるということはできません。どうしたらいいかというと、やはりできるだけ「使用しない」「距離を置く」「使用する時間を考える」という対策しかありません。


  • ドライヤー

    頭に近いところで使用して、最も磁場(磁界)が強いのがこの機器です。
    ドライヤーの場合は電場(電界)、磁場(磁界)ともに発生しています。対処方法としては使用時は時間をできるだけ短縮するよう心がけてください。

  • 卓上IH・ラジエントヒーター

    使用電圧が100Vなので電場(電界)、磁場(磁界)ともに発生しています。
    卓上の場合は、その周りで食事をするため、できるだけテーブルの中心に置いて、テーブルとその機器の間に、足のついた台を置くと電場(電界)の伝播も抑えることができます。
    ※テーブルとの間にスペースを作ると電場(電界)は伝播しません。


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