電磁波と上手につきあう
どうすれば電磁波と上手く共存していく方法
一日どれくらいの電磁波を浴びたら危険なのでしょうか?
「一日被曝量」=「強さ」×「時間」
電磁波の人体への影響は「強さ」×「時間」で表れるとされています。1日どれくらい浴びたかが「一日被曝量」です。つまり電磁波の強い電気製品ならば、使用時間を短く抑えることが大切なことです。また、一番大事なことは「電気製品から距離をおくこと」です。発生源から距離をおくことで影響を軽減することができるのです。
どんな症状が噂されていますか?
VDT症候群・電磁波過敏症・化学物質過敏症・慢性疲労症候群などと言われています。電磁波過敏症は、アレルギーのひとつとして広がりを見せています。アレルギーは複合的な影響が多く、汚染物質や飲食物からの有害物質の摂取が加わり、私たちは絶え間なく影響を受けています。
また、人間の免疫力の過剰な反応であり、それよりももっと微量で反応してしまう過敏症も増大しています。「何か調子が悪い」と医師の診断を受けても、具体的な病名が指摘されないのが現状ですが、私たちはこんな症状を防ぐための予防処置」が必要なのです。
慢性疲労症候群とはどんな症状なのですか?
ひきこもりの約7割が大脳の血流が低下する「慢性疲労症候群」が原因とされています。慢性疲労症候群(CFS)専門の内科医、小川良一院長(神戸市・小川クリニック)が驚くべき臨床データを発表しました。
それが「脳血流低下はIT機器からの電磁波による影響ではないか」という見解です。小川医師はCFS患者の約8割が携帯電話やパソコン、テレビゲームなどを毎日、頻繁に使用していたことに着目。一般の臨床検査では異常所見が認められず「理解不能の疾患」とされてきたCFSの原因を突き止めるため携帯電話やデスクトップパソコンとの因果関係について研究を重ね、ひきこもり親の会の全国組織である「全国KHJ親の会」も要因の一つとして注目をしています。
あまり知られていない海外との安全性に対する認識の違い
欧米では電磁波が体に有害だということは周知の事実。イギリスでは最近16歳以下の携帯電話使用が原則禁止になりました。
【右写真】「私の電気毛布が、私を殺すの?」
93年1月、アメリカ最大日曜紙「USウィークリー」(発行部数3,350万部、正月号)米国のもっとも関心の高い健康問題、電磁波公害を一面トップ報道。
もう一度確認!そもそも「電磁波」とは?
前述の通り、電磁波は人体に危険であるという完全な証明は、まだなされていません。でも、ほとんどの人がこんな経験をしているのではないでしょうか。
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- 電子レンジ
電子レンジで温めた料理がどうもおいしく感じられない
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- パソコン・携帯電話
パソコンや携帯電話を長時間使っていると身体がだるくなる
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- ホットカーペット
電気カーペットで寝てしまうと、とっても身体が重い
目に見えない電磁波が、本当に人体に影響を与えているのでしょうか?
そもそも、電磁波とは何かを振り返っておくと、送電線、ほとんどすべての電化製品、ラジオ波、おなじみの赤外線や、日焼けや皮膚ガンの原因となる紫外線も、じつは電磁波の仲間です。そして、原子爆弾が発するガンマ線、レントゲンのX線もそうです。
電磁波にまつわる様々な研究レポート
電磁波の危険性については、数十年前から多くの研究者が報告してきました。そのレポートの概要をいくつか挙げてみましょう。
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- 小児白血病が4.69倍
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20V/m以上の電場被曝で、小児白血病が4.69倍にも有意に増加している(1995年のコギール(英)論文)
アースを正しく取る 電磁波研究所 荻野晃也(PDF形式 145KB)
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- 小児白血病が2.98倍、脳腫瘍は2.4倍
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配電線や配電所近くに住む子どもの小児白血病の発症率は一般の2.98倍、脳腫瘍は2.4倍(アメリカのコロラド大学医学部・ナンシーワルトハイヤー博士らが1979年に発表)。
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- 住民のほとんどが頭痛に
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コネチカット州にあるメドウ通りは、巨大な変電所と高圧送電線に囲まれており、過去20年間で、このメドウ通りの9世帯のうち4世帯から、脳腫瘍患者が出て、住民のほとんどが頭痛に悩まされている(有力雑誌『ニューヨーカー』1990年7月9日号)。
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- 脳腫瘍発症率が2倍
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携帯電話使用者の脳腫瘍発症率は、不使用者の2倍(2000年、スウェーデンで発表された論文)。
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- イヤホンの使用が義務化
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アメリカでは携帯電話を使って脳腫瘍になった、という裁判が各地で起こっており、カリフォルニア州では、携帯電話を直接耳につけての使用を違法とする法律ができ、イヤホンの使用が義務づけられた。
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- 白血病の死亡率が120倍
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大阪府門真市末広町には、住宅街の上に送電線が張り巡らされている。この町の周辺では白血病の死亡率が大阪府平均の120倍。現在では、電磁波が細胞のカルシウム・イオンを流出させることで、神経細胞の伝達を乱れさせ、それがガン細胞の発生など様々な悪影響に関連しているという説が有力となっている。
電磁波と上手につきあう方法
我々の現代生活は、すでに電磁波から逃れることができないものとなっています。電磁波の影響と考えられる病気や疲労などの症状が急増している今、個人レベルでも最低限の安全策を取る必要があるのではないでしょうか。電磁波防御用品を利用するのもひとつの手段ですが、以下に、すぐにできる電磁波対策をリストアップしてみました。
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- 携帯電話は耳から3センチ離す
電磁波の影響は距離の二乗に反比例します。耳から離せば離すほど良いわけです。聞こえにくくなる限度の3センチほど離せばいいでしょう。
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- PHSを使う
PHSの電波は、他の携帯電話の10分の1程度です。
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- 子どもには携帯電話を使わせない
脳細胞への悪影響が考えられるので、10年20年後を考えて、使用を控えさせましょう。
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- 電気暖房器具の使用は控える
電磁波対策のなされていない電気毛布やホットカーペットなどの使用は控えましょう。特に赤ん坊など小さい子どもへの影響は大きいと考えられます。ドライヤーなど強力なモーターのある製品も注意しましょう。
電磁波対策済みのホットカーペット、電磁波抑制温熱ケットもあります。
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- テレビは2メートル以上離れて観る
ただし、テレビゲームなどは、遊んでいる間、常にコントローラーを握っているため、パソコンの帯電と同じ状態にあるといえます。
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- パソコンのモニターとの距離は70センチ
モニター(ブラウン管)から最低でも70センチ離れましょう。ちなみにカリフォルニア州には、「ブラウン管から少なくとも1メートル離れる」という条例があるほどです。
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- アースを正しく取る
電化製品の使用量は年々増え続けています。パソコン、プリンタや冷蔵庫、電子レンジなどアースのとれるものはアースを正しくとりましょう。