アースの必要性

アースの必要性について

なぜアースをする必要があるの?

地面に打ち込んだ金属棒を通して、電気の逃げ道を作ってあげることを「接地(アース)」と言います。 家電製品のアースについては、その必要性があまり認識されておらず、またアースをとりたくても、日本のコンセントではほとんどアースができないというのが現状です。

アースの必要性:三口コンセントと二口コンセントの比較
三口コンセントと二口コンセントの比較

そしてもう一つ問題なのが、住まいやオフィスの屋内配線です。「この20年間で屋内配線の量は約5倍〜6倍に膨れ上がって」います。例えば木造二階建ての住宅では、以前は150m程度でよかった配線を、今は600m以上も使っています。今や私たちは、電気コードのケージの中で生活しているようなものなのです。

屋内配線はブレーカーを落とさない限り、常に電圧がかかっていますから、配線が重なった場所からはかなり強い電場が発生します。 私たちは20年前と比べ、とても便利な生活を手に入れました。しかし、一見豊かな暮らしは、目に見えない不要な副産物をも生み出しました。私たちの住まいはアースをして、過剰なものを取り除かなけれぱならない環境に変化してきているのです。

アースの必要性:屋内配線のイメージ
屋内配線のイメージ

アースの必要性:施工中の電気配線
施工中の電気配線
一軒の住宅に使用される電気コードは600m以上。実際に見てみるとその量に驚くことでしょう。


電場をカットするためのアースって何?

アースの目的は交流の電気を使うことによって発生する電場(電磁場の要素のひとつ)を抑制することにあります。つまりアースによって、

  1. 感電防止

  2. 電位の均等化

  3. 静電気障害の防止

  4. 避雷

  5. 大地の回路利用

  6. 通信障害の抑制

  7. ノイズの防止

などだけではなく、身体への影響も大きな目的のひとつとして考えられています。


アースをとるためには

日本は2口コンセントが主流ですが、欧米のコンセントは3口で、3つ目の穴はアースのためのものです。日本では今のところ、水周りなど一部を除いてアース付コンセントは見られませんが、アースをすることによって家電製品からの電場は簡単に削減することが出来ます。日本における代表的な民間規格である「内線規定」でも接地極付コンセントが推奨されています。

アースを取れるかどうかについては、ご使用されているお部屋のコンセントをご確認ください。アース端子(接地極)付のコンセントであれば、アースを取ることが可能ですが、そうでない場合はアース工事が必要となります。

コンセントの種類
【工事必要なし】 【工事必要なし】 【工事が必要】
アースの必要性:アースターミナル付接地ダブルコンセント アースの必要性:接地ダブルコンセント アースの必要性:ダブルコンセント
アースターミナル付
接地ダブルコンセント
接地ダブルコンセント ダブルコンセント

アース工事

アース付きコンセント施工事例

リビングにエアコンのアースのある場合のアース工事を紹介します。
※アース工事には電気工事士免許が必要です。

アースの必要性:アース工事施工前

アース工事方法
アースの必要性:エアコンコンセントのプレートを取り外します アースの必要性:アース線です。分電盤につながっており、アースが取られています
エアコンコンセントのプレートを取り外します。 アース線です。分電盤につながっており、アースが取られています。

アースの必要性:アース付コンセントを設置するコンセントのプレートを取り外し、配線を抜き、取付枠とコンセントを外します アースの必要性:ブレーカーを落とさない時は電圧がかかっているので、一方をビニールテープで絶縁しておきます
アース付コンセントを設置するコンセントのプレート
を取り外し、配線を抜き、取付枠とコンセントを
外します。
ブレーカーを落とさない時は電圧がかかっているので、一方をビニールテープで絶縁しておきます。

アースの必要性:使用部材です アースの必要性:コンセントもアース付きです
使用部材です。 コンセントもアース付きです。

アースの必要性:エアコンコンセントからアース設置コンセントへ向け、アース線を通します アースの必要性:アース設置コンセントまでアース腺が通りました
エアコンコンセントからアース設置コンセントへ
向け、アース線を通します。
アース設置コンセントまでアース腺が通りました。

アースの必要性:エアコンコンセントからアース設置コンセントへ向け、アース線を通します アースの必要性:アース設置コンセントまでアース腺が通りました
通したアース線の一方をエアコンコンセントの
アース端子部分に接続します。
カバーを元に戻します。

アースの必要性:フレームにアース端子付きコンセントと取付枠を取付け、アース線をアース端子部分に接続します アースの必要性:元に戻して完了です!施工後も見た目は変わりません
フレームにアース端子付きコンセントと取付枠を取付け、アース線をアース端子部分に接続します。 元に戻して完了です!
施工後も見た目は変わりません。

アースの必要性:電磁場カットホットカーペット(EHC720)です
電磁場カットホットカーペット(EHC720)です。
付属のアース付変換プラグをコンセントに差し込みます。


アース工事の疑問

アース工事に関するFAQ

アース工事についての質問にお答えします。

  • マンションに住んでいるのですが、アース工事はできるのでしょうか?
  • 分譲または賃貸に関わらず、まずはお住まいのマンションを管理している管理会社へお問い合わせください。アース腺の引き込み箇所を建築図面にて確認できることで、作業効率および費用も抑えることが出来る可能性が高いからです。ご不明な点がありましたら、お問い合わせください。
  • アース工事の費用は一般的にどのくらいかかるのですか?
  • 一般的には、戸建ての場合は5,000〜8,000円が相場ですが、場所や間取りによって異なります。事前に下見を依頼する場合は、アース工事をしない場合は費用がかかることがありますので、ご留意ください。ご不明な点がありましたら、お問い合わせください。
  • アース付のコンセントがあるのですが、使う場所まで届かない場合はどうしたらいいのですか?
  • アース付延長コードをご購入いただくか、または新しくアース付コンセントを設置いただくかのいずれかが望ましいと考えられます。
  • 子供部屋や寝室にアースが取れるかどうかわからない場合はどうすればいいのですか?
  • もよりの電気工事店にご確認ください。ご不明な点がありましたら、お問い合わせください。

我が家はアースを取れるように工事できるの?」や「アース工事ってどんなことをするの?」などアース工事に関するご相談は株式会社レジナからどうぞ!


人に優しい住まいを考える

電気は今や私たちの暮らしに欠かせないものです。電磁場の影響が恐いからといって、明日から使わないというわけにはいきません。

今の暮らしの便利さはそのままで、余分なものだけを取り除くことができたら───そんな想いから生まれたのが、「オールアース住宅」です。

地面に打ち込んだ金属棒を通して、電気の逃げ道を作ってあげることを「接地(アース)」と言います。「オールアース住宅」は、屋内配線からの電磁場(電場)※をアースすることにより、過剰な電気による影響を心配しなくてよい、心身ともに健康な住まいづくりをお手伝いします。

屋内配線と電磁波:オールアース住宅