電磁波とは
電磁波について
電磁波とは「電場」と「磁場」の波
一般に電磁波とは、電気が流れるときに発生する「電場」と「磁場」がお互いに絡み合いながら、波を描いて進む電気の流れのことをいいます。
電気のある所には必ず電磁波が発生しています。
電磁波は「波」というだけあって、波の大きさ(高さ)、波の長さ(波長)によってその作用が大きく変わります。そして、この波は「周波数」によって区別されます。周波数とは一秒間に振動する回数のことで、単位はHz(ヘルツ)を使います。
一般家庭やオフィスのコンセントから家電製品を経由して発生している電磁波は、一秒間に50回(50Hz)もしくは60回(60Hz)振動する「極低周波電磁波」というものになります。
ここで「電場」「磁場」についてもう少し詳しく探ってみましょう。
まず「電場」は、電圧の大きさに比例して発生し、どんなものでも材質に関わらず伝播し帯電します。電気は高い所から低いところに流れる性質があり、なかでも電位の低い身体の表面に集まってきます。発生してしまった「電場」を抑えるには、アースをとり、外に「電場」を逃がすのが一番確実な方法です。
しかしながら、日本の住宅やオフィスにはアース端子付きのコンセントが、設置されている場所が限定されており、発生した「電場」をアースして逃そうとしても、その手段が無いのです。
一方「磁場」は、電流の大きさに比例して発生し、からだの細胞レベルまで到達しますが、一定の距離を離れると急激に減衰していきます。ただし、コンクリートを貫通するほどの力ですから、近くにいると防ぎようがありません。
電磁波の種類
電磁波は大きく分けると2つになります。
有害な電磁波 | 有益な電磁波 |
---|---|
極低周波 | 陰電位 |
パソコン、ホットカーペット、ゲーム機など エルマクリーンが有効な電磁波です。 |
陰電位治療器など |
電磁波の実際
電磁波についてどのようなことが言われているのか
WHO(世界保険機構)の下部機関であるIARC(国際ガン研究機関)は2001年6月27日にフランスのリヨンで、50〜60ヘルツの極低周波磁場は発ガンクラス「2B」の「人体への発ガン可能性有り」を全会一致で正式にランク付けをする画期的な発表を行いました。この発表を受けて、WHOは各国政府や電力業界に「予防的な対策」として
-
- 情報
- 住民に十分な情報を提供する
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- 対策
- 被曝を減らす安全で低コストの対策
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- 研究
- 健康リスクの研究の推進
などを講じるよう伝えました。
IARCの見解は、送電線、屋内内配線や電気器具から照射されるELF(極低周波)は4mG以上の磁場で、小児白血病がおよそ2倍との一定した統計上の関係が見られるというものです。
IARCは「発ガン性の有無を認定する機関」であり、ガン以外の疾病との因果関係を決定する期間ではありませんが、IARCの決定は今後の「電磁波の人体への影響」に関する議論に、一石を投じることになるのは間違いありません。
さらに極低周波の有害性は、今後高周波やマイクロ波の有害性認定に大きな影響力をおよぼすと考えられます。
IARCが提案した発ガンランク表
ランク | 分類 | 対象物質 |
---|---|---|
1 | 発ガン性有り | ダイオキシン、アスベルト、ベンゼン、C型肝炎ウイルス、塩化ビニール、ラドンなど87種類 |
2A | 発ガン可能性が高い | 紫外線、PCB、ホルムアルデヒド、ベンゾピレンなど63種類 |
2B | 発ガン可能性有り | DDT、クロロフォルム、極低周波電磁波、PBB、鉛、4塩化炭素など236種類 |
3 | 発ガン性有りと分類できない | 炭塵、水銀、キシレン、フェノール、蛍光、サッカリンなど483種類 |
4 | 非発ガンの可能性有り | カプロラクタム(ナイロンの原料)のみ |
極低周波磁場は発ガンランク[2B]
電化製品から発生した電磁波のうち、電場は体に帯電します。電気は水と一緒で、高いほうから低いほうへと流れていきますので、家電製品よりも電位の低い私たちの体へと流れてくるのです。
また、製品によっては強い磁場を発生するものもあり、極低周波磁場は発ガンランク[2B]にランク付けされています。
高機能な電化製品が各家庭に普及し、生活がゆたかになった結果、「21世紀の公害」と言われる電磁波と真剣に取り組んでいかねばならなくなりました。
スウェーデンVDT電磁波規制ガイドライン
電界発生量 V/m (ボルト・パー・メーター) | 磁界発生量 mG (ミリガウス) | 測定距離 (cm) |
|
---|---|---|---|
スウェーデンVDT 電磁波規制ガイドライン | 25 | 2.5 | 50 |
デスクトップ型パソコン(TFT) | 300 | 0.4 | 0 |
ノート型パソコン | 800 | 0.8 | 0 |
テレビ (ブラウン管画面) | 250 | 0.6 | 50 |
液晶テレビ | 10 | 3.8 | 0 |
プラズマテレビ | 9 | 0.5 | 0 |
ビデオデッキ | 200 | 0.3 | 50 |
電子レンジ | 500 | 80 | 50 |
エアコン | 300 | 3 | 50 |
ドライヤー | 150 | 10 | 0 |
電気こたつ (ヒーターユニット部分) | 350 | 50 | 0 |
ホットカーペット | 1,000 | 300 | 0 |
電気毛布 | 300 | 100 | 0 |
掃除機 | 80 | 5 | 50 |
ダウンライト (天井埋込み型) | 350 | 1.8 | 上階の床面 |
蛍光灯 | 90 | 5 | 50 |
電話器 | 100 | 0.3 | 0 |
洗濯機 | 250 | 5 | 50 |
冷蔵庫 | 90 | 0.5 | 50 |
家庭用ゲーム機 | 280 | 0.8 | 0 |
(計測器:Schwingstechnik社製 Fieldmeter FM6T)
- テレビチューナー内蔵のパソコンの場合、テレビ端子を接続した際にはエルマクリーンを取付ける必要はありません。
- 触れ続けていないと機能しない家電製品については測定距離0cmで測定し、離れていても機能する家電製品については測定距離50cmで測定しています。
- プラズマテレビと液晶テレビについては電磁波が抑制されているので、距離0cmで測定しています。
交流の電気を使って働くものは全て極低周波の電磁波が発生します。
※ノートパソコンなどで、ACアダプターを使用せず、バッテリー使用時には直流の電気なので「電場」は発生しません。
電磁波が最も強い国ってどこの国かご存知ですか?
電磁波の電場は電圧(V=ボルト)に、磁場は電流(A=アンペア)に比例し強くなります。日本は100V、それ以外の国は220〜240Vが主に使用されています。
例えば消費電力1000W(ワット)の家電製品を動かすとします。これは中学校の理科で習う計算式ですが、消費電力=電圧×電流という計算式で求められます。
これを100Vの国日本に当てはめると
1000W=100V × X
X = 10
10Aの電流が必要ということになります。
これに対し、その他の国を200Vとして計算すると
1000W=200V × X
X = 5
5Aの電流が必要ということになります。
磁場は電流に比例して強くなるので、10Aの日本の方が強いといことになります。
一方の電場は電圧に比例するので、一見100Vの日本より200Vの国が強いということになりますが、200V以上はアースが義務付けられているので電場は発生せず、100Vの日本だけが電場が発生しているということになります。
このようにアースが取られていないことによる電場、電流値に比例する磁場とも日本が一番強い国なのです。
「オールアース時代がやってくる」の著者 土田直樹氏(株式会社レジナ 代表取締役)が、市販の電磁波測定器ではわかりにくかったほんとうの電磁波の実態をお調べします。
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